2007年06月23日

箕輪町町長へのメール

箕輪町町長宛でこんなメールをしてしまいました。

私は上伊那地方で不動産登記・測量の仕事に携わっている者です。
今回は箕輪町の道路境界立会のあり方について質問・意見と要望を送らせてもらいます。

 土地を測量して分筆登記をするためには境界立会をする必要があります。当然道路に接していれば、道路境界も確認します。そこで私どもは箕輪町建設水道課へ道路境界立会の申請を出しますが、その際に道路対面土地所有者の立会を要請する理由を教えてください。
諏訪市や岡谷市のように旧公図の地区であれば、道路幅員を決定したいと言う理由から道路対面土地所有者の立会を求めるのは仕方がありません。
しかし箕輪町はほとんどの地区が国土調査が完了しているはずです。そしてその成果は不動産登記法第17条地図として法務局へ納められ、今は14条地図として機能しています。であれば道路幅員が云々という理由から道路対面土地所有者を立ち会わせるのはナンセンスです。
辰野町にあっては道路境界立会を依頼すると、国土調査が済んでいる場所は座標のとおり境界を復元してくれれば原則町は立ち会いません」と言われました。

 次に、私が仕事を創めたてのころ道路境界立会をするに当たって道路境界は立会が済んでいるか役場へ確認に行くと、返ってきた返事は「わからない」とのことでした。又富田区で土地家屋調査士をしている人は昔道路境界立会をしたことがあるのにその時の資料を出してくれと建設水道課に問い合わせると、「5年以上経過している為破棄した」とのことでした。にもかかわらず境界立会をする度に成果の提出を求めてくる理由を教えてください。
私はこの仕事に就いて10年近くの間、千葉県浦安市、千葉県市川市、東京都江戸川区、諏訪市、岡谷市等の道路管理行政を見てきましたが、首都圏のような地価の高い地域においてはもちろんのこと岡谷市や諏訪市にあっても昭和30年代からの道路境界立会記録がファイリングされており、何時閲覧に行ってもすぐに成果を出してくれて、測量対象土地の前面道路について境界立会が必要かどうかをすぐにその場で確認できます。

以上2点の質問事項を踏まえて意見を書かせてください。
1.箕輪町は国土調査が完了している地区は道路対面の立会は原則不要としてください。町が必要と感じたら町のほうで対面土地所有者を呼んでください。

2.道路境界立会を行ったら、立会経過を記録し私どもの納める測量成果と合わせて永年保存してください。また、諏訪市や岡谷市の道路管理課へ職員を研修に行かせてノウハウを学ばせてください。

私もこの業界に居れば箕輪町の国土調査の精度等があまりよいものではないことは十分理解しております。しかしながら国土調査法に則って出来上がった地図には変わりありません。精度の悪い地図が出来上がってしまった原因と責任は箕輪町にあります。職員(町長)に言わせれば現職がやったわけではないからと人事のように言っておりますが、町民から言わせれば町が行った地籍調査事業なのです。
過去の事業の責任を現在の箕輪町が取るのは当然です。

とりあえず感じたままを書かせてもらいましたが、私の意見が今後の箕輪町道路管理行政に反映されることを期待しております。

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平泉登記測量事務所
平泉 規

(事務所)
〒396-0021
長野県伊那市伊那1298番地2
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posted by hiraizumi at 10:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記